高齢の親を持つ世代や、日常的に頭痛薬を手放せない方に向けて、客観的なリスク判断基準を提示します。迷いが生じた際の行動規範として役立ててください。
【即座に救急要請・夜間緊急受診すべき人の条件】
・突然の激しい頭痛・吐き気があり、同時に片目の充血、目のかすみ、強い目の痛みを伴っている場合。
・遠視傾向の高齢者が、総合感冒薬や睡眠薬を服用した数時間後に上記症状を発症した場合。
・鏡で見たとき、痛む側の瞳孔が中等度に開き、光を当てても縮まらない場合。
【平日の眼科外来で早期検査を受けるべき人の条件】
・夕方以降や薄暗い場所で、電灯の周りに虹のような光の輪が見えた経験がある方。
・健康診断や人間ドックで「狭隅角」「前房が浅い」と指摘されたことがある方。
・白内障の治療を先延ばしにしており、老眼や遠視が急速に進んできた60代以上の方。
心理学や行動経済学において、人間は未知の激痛や緊急事態に直面した際、「大したことはないはずだ」「明日になれば良くなる」と過小評価しようとする「正常性バイアス」に囚われがちです。しかし、急性緑内障発作における24時間の遅延は、生涯の視力喪失という取り返しのつかない代償を払うことになります。「頭が痛いのに眼科?」という違和感を捨て、目の症状が重複しているなら迷わず眼科の救急受診へ舵を切る決断力が求められます。