原作者・荒木飛呂彦氏が生み出したあのポーズの源流を辿ると、古典絵画とモダンファッションという一見対極にある二つの世界に行き着く。ミケランジェロやベルニーニといったルネサンス期の彫刻に見られるダイナミックな捻りと筋肉の緊張感。そこに1980年代の『Vogue』や『ELLE』で写真家エゴン・シーレやアントニオ・ロペスが見せたアバンギャルドなスタイリングが融合した。
単にカッコいいポーズを描こうとしたのではない。二次元の紙面という限られた空間の中で、「動」のエネルギーを静止画としていかに爆発させるか。計算し尽くされた身体の歪みこそが、キャラクターに命を吹き込む不可欠な装置だったのだ。