なぜ、ここまで人々は特定のカプセルトイを求めて検索し、街を駆け巡るようになったのか。日本カプセルトイ協会の代表理事を務める小野尾勝彦氏は、この市場の変容を「偶発的な発見から、狙い撃ちのエンタメへのシフト」と分析する。
現在のカプセルトイ市場は単なる一過性の流行にとどまらず、市場規模が1000億円に迫る大産業へと変貌を遂げた。大人世代の鑑賞に堪えうる緻密なミニチュアフィギュアの登場や、企業の看板商品を精巧に縮小したライセンス商品のヒットが相次ぎ、今や日本を代表するサブカルチャーの一角を占めている。小野尾氏は「探すプロセスそのものが宝探しのようなエンターテインメントになっている」と指摘する。ユーザーが情報を検索し、リアル店舗へ足を運ぶ行動自体が、現代の都市型レジャーとして定着しているのだ。