hideがもたらした革命は音楽性にとどまりません。hide ファッションと髪型の歴史を辿ると、インディーズ時代のド派手な金髪逆立てヘアから、ショッキングピンクのショート、ドレッドヘア、ミリタリー調の衣装やサイバーパンクの導入など、常に時代の一歩先を行くヴィジュアルを構築していました。原宿にオープンした自身のショップ「LEMONed(レモネード)」は、音楽・洋服・雑貨をクロスオーバーさせた複合カルチャーの発信地であり、現在のストリートカルチャーの雛形を作り上げました。
また、hide 伝説のエピソードまとめとして今も語り継がれるのが、難病を抱える少女との交流です。難病「骨髄異形成症候群」を患っていたファン・貴志真由子さんとの出会いをきっかけに、hideは「メイク・ア・ウィッシュ」の活動を通じて彼女を激励し続けました。多忙な合間を縫って病院へ見舞いに訪れ、ライブステージに招き、さらには自らも骨髄バンクへのドナー登録を公表。この行動によって日本全国で骨髄バンクの登録者が急増したという事実は、彼が単なるロックスターではなく、真のヒューマニティを備えた表現者であったことを如実に物語っています。
現在も神奈川県三浦市にあるhide 墓 三浦霊園には、命日である5月2日を中心に国内外から数多くのファンが花を手向けに訪れます。毎年開催されるhide 命日と追悼イベントやフィルムライブは、世代を超えて新たな若年層ファンを取り込み続けており、彼の美学は今も生き続けています。