浅葱色の正しい読み方は「あさぎいろ」です。漢字の印象から「あさねぎいろ」「せんそうしょく」と読まれることもありますが、古くから親しまれてきた伝統的な呼び名は「あさぎ」です。
色の正体は、ごくわずかに緑が混ざり合った、明るく澄んだ青色を指します。藍染めの工程において、最も薄い段階である「甕覗(かめのぞき)」や「水浅葱」に次いで淡い青緑色です。
名前の由来は、食用として馴染み深い「葱(ネギ)」の若葉に見られる青々とした色にあります。平安時代初期の法典『延喜式』にもその名が記録されており、千年以上もの長い歴史を持つ由緒正しい日本の伝統色です。江戸時代に入ると藍染めが庶民の間で爆発的に普及し、浅葱色は着物の裏地や手ぬぐいなど、日々の生活を彩る定番カラーとして定着しました。