SOUL'd OUT、ひいてはDiggy-MO'の代名詞とも言えるアイコニックなスキャットフレーズ「アアラララァ ア アラタ」。このフレーズは単なるアドリブの奇声ではなく、ブラックミュージックにおけるスクラッチ音や管楽器のスタッカート奏法を肉声で再現した、極めて音楽的なアプローチから誕生しました。
日本語ラップの歴史において、日本語の平坦なモーラ(拍感覚)をいかに英語的なバウンス感に乗せるかは長年の命題でした。Diggy-MO'は母音を崩し、語尾を鋭く跳ね上げる独特の節回しを導入することで、日本語をファンキーなリズム楽器へと昇華させました。「ウェカピポ」の随所に散りばめられた「Ah Yeah」「Can you feel it?」などの間奏句も、楽曲全体のビートを加速させるパーカッシブな役割を果たしています。
音楽評論家やトラックメイカーの間でも、「当時のJ-POPシーンにおいて、母音の響きをここまで変形させながらポップスとしての成立限界を攻めた構成は類を見ない」と高く評価されています。