しろくまを語る上で絶対に外せない存在が、ピンク地に水玉模様の相棒「ふろしき」です。旅立つ際に荷物を包むために持ってきた道具ですが、単なる手荷物入れにとどまりません。
ふろしきは、冷たい風を遮る防寒用のショールになり、すみっこを確保するための場所取りシートになり、時には丸まってベッドの役割も果たします。公式設定でも「ふろしきはしろくまのたいせつなともだち」と定義されており、言葉は交わさずとも阿吽の呼吸で支え合う共生関係が築かれています。
また、北の海に残してきた家族関係にも注目が集まっています。公式絵本や限定ムービーで描かれたしろくまの家族構成には、「元気いっぱいのふたごの弟たち」とお母さんが存在します。
弟たちは兄とは対照的に寒さが大好きで、雪山を滑り降りたり冷たい海に飛び込んだりとエネルギッシュそのもの。弟たちの無邪気なタフさを前に居心地の悪さを感じていたしろくまにとって、家族を愛しながらも「物理的・心理的距離」を置く決断は、互いの個性を尊重するための健全な自立でもありました。