上原謙(本名:池端清亮)は、1909年(明治42年)11月7日、東京府東京市牛込区(現・東京都新宿区)に生まれました。成蹊高等学校を経て立教大学文学部に入学後、友人が勝手に送った写真がきっかけとなり、1935年に松竹蒲田撮影所へ入社します。
同年に公開された映画『若旦那・春爛漫』で早くも銀幕デビューを果たし、彗星のごとく現れた美男子として脚光を浴びました。翌1936年には佐野周二、佐分利信とともに「松竹三羽烏」を結成。都会的でスマートな洗練された佇まいは、従来の歌舞伎調の映画俳優とは一線を画し、爆発的な女性人気を獲得しました。
映画産業が黄金期へと向かう激動の時代において、上原謙はまさに新時代のモダニズムを象徴するトップアイコンとして、日本映画の歴史に燦然と輝くスタートを切ったのです。