ネット上の受験掲示板や知恵袋などでは、「ベネッセ6月模試過去問を何年分も解けば高得点が取れる」「進研模試でA判定が出たから志望校対策は順調」といった言説がしばしば見受けられます。しかし、ここには受験指導の専門家が警鐘を鳴らす深刻な盲点が存在します。
盲点1:過去問の丸暗記による「見せかけの偏差値」
フリマアプリやネット上で取引されているベネッセ6月模試過去問を直前に詰め込み、模試の点数だけを跳ね上げる行為は極めて危険です。ベネッセ模試は出題形式が安定しているため、過去問を解き慣れると一時的に高得点が出やすくなります。しかし、模試の真の目的は「未知の問題に対して基礎概念を正しく運用できるか」を測ることにあります。過去問の答えをなぞって獲得した偏差値70は、本番の共通テストや二次試験では一切通用しません。
盲点2:浪人生不在のボーナスステージという事実
6月の進研模試には、すでに圧倒的な演習量を積んでいる大手予備校の浪人生がほぼ参戦していません。現役生のみの母集団で競い合うため、浪人生が大量に合流する秋の「駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試(9月・11月)」や河合塾の全統記述模試と比較して、相対的な順位や判定が極めて甘く出ます。6月に「A判定」だった受験生が、秋の模試で一気に「D判定」「E判定」まで急落する現象は、毎年全国で数万件規模で発生しています。