ネット上の情報では「網戸は外して丸洗いするのが一番」と推奨されることが多いですが、現場のプロから見ると、これは必ずしも正解とは言えません。実は、網戸を頻繁に着脱すること自体がフレームの歪みや戸車の摩耗を早める要因になるからです。
【盲点1】網戸掃除は「外さない方法」と使い分ける
日常的な汚れやホコリ程度であれば、わざわざ網戸を外す必要はありません。濡らしたマイクロファイバータオルを2枚用意し、網戸の内側と外側から挟み込むようにして拭くだけで、網目を傷めず9割以上の汚れを除去できます。また、メラミンスポンジや専用の網戸用ワイパーを活用すれば、外すリスクを冒さずに短時間で清掃が完了します。網戸の取り外しは「破れた網の張り替え」や「サッシレール全体の徹底清掃」など、年に1〜2回の大規模メンテナンス時に限定するのがサッシを長持ちさせる秘訣です。
【盲点2】網戸を戻すときの「戸車調整」を知らない人が多すぎる
網戸を清掃・張り替えした後にサッシレールへ戻した際、「動きが重くなった」「窓を閉めても隙間ができる」というトラブルが頻発します。これは網戸が壊れたのではなく、下部にある「戸車(とぐるま)の高さ調整」がズレていることが原因です。
網戸の下部側面には、戸車の高さを変える調整ネジが埋め込まれています。
- 時計回りに回す:戸車が下がり、網戸のその角が高くなる(隙間を埋める)。
- 反時計回りに回す:戸車が上がり、網戸のその角が低くなる。
網戸をサッシレールにはめ直した後は、必ず左右の調整ネジを回して水平を出し、窓枠との間に光が漏れる隙間がないかを確認してください。最後に、忘れてはならないのが「外れ止めの再ロック」です。外した時と逆の手順で外れ止めを上部レールぎりぎりまで持ち上げ、ネジを確実に締め直さなければ、次に強い台風が来た際に網戸が吹き飛ぶ危険性があります。