かつては若者の入門用スポーツカーとして数十万円で取引されていた車両が、なぜ今や家が買えるほどのプレミア価格となったのか。その背景には3つの決定的な理由が存在します。
1. アメリカの「25年ルール」による海外流出
製造から25年が経過した右ハンドル車が米国の厳しい安全基準(FMVSS)を免除され、合法的に輸入・登録可能となりました。北米の富裕層コレクターによる日本車の買い占めが加速し、市場在庫が激減しています。
2. 映画・アニメ配信によるグローバルなJDM人気
Netflixなどのストリーミング配信を通じて、世界中で『頭文字D』の知名度が再拡大。「パンダトレノ」や「イエローのFD3S」は、世界中のカーガイにとって憧れのアイコンとなりました。
3. 純ガソリン・マニュアル車の絶滅危惧価値
自動車業界の電動化シフトに伴い、軽量・後輪駆動・マニュアルトランスミッションを備えた1990年代のピュアスポーツカーは二度と作れない資産として投資対象化しています。現在、状態の良いAE86は500万円〜800万円以上、RX-7(FD3S)の後期型やスカイラインGT-R(BNR32)に至っては1,000万円を優に超える相場が形成されています。