悲劇から10年、冨田真由さんが語る「あの日」と「今」——奪われた日常と、司法への問いかけ

悲劇から10年、冨田真由さんが語る「あの日」と「今」——奪われた日常と、司法への問いかけ

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彼女を最も苦しめている後遺症の一つが、視野の半分を失ったことだ。片方の目の視力をほぼ失い、歩くことさえままならない時期があった。視野が狭まるということは、常に背後や側面に恐怖を抱くことを意味する。ストーカーに襲われたトラウマを持つ彼女にとって、死角が増える恐怖は計り知れない。

さらに、全身に散らばる刺し傷の痕は、季節の変わり目や雨の日に疼く。皮膚が引きつれ、思うように体を動かせないもどかしさ。かつてステージで歌い、表現者として未来を夢見ていた若者の可能性は、身勝手な執着によって無残に切り裂かれたのだ。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。