トランプ氏の滞在において、食事の準備もまた独自の緊張感を伴う。ウェルダンに焼かれたステーキや大盛りのフレンチフライ、そしてお気に入りのファストフード風ハンバーガーなど、彼の食の好みは極めて個性的だ。ミシュラン星付きシェフが腕を振るう高級料理よりも、馴染みのあるアメリカンスタイルの味付けが求められる。
滞在先の厨房には、米側から持ち込まれた食材や専用の調理スタッフが入り込むこともある。毒物混入を防ぐための毒見役はもちろんのこと、水や調味料に至るまで本国から空輸されたものが使用される徹底ぶりだ。高級ホテルの厨房が、一瞬にしてアメリカ本土のプライベートキッチンへと変貌する。