藤沢のビールカルチャーを語る上で欠かせないもう一つの要素が、「藤沢駅昼飲みビール」というスタイルの定着です。都心から湘南新宿ラインや小田急ロマンスカーで約50分。鎌倉や江の島へ向かう観光客の乗り換え地点であると同時に、海沿いのマリンスポーツを終えた愛好家が午後の早い時間から集う土壌がここにはあります。
土日の12時を過ぎると、南口の名店ビル周辺や路地裏のバルでは、テラス席の扉が開放され、太陽の光を浴びながらペールエールを傾ける人々の姿が日常風景となります。SNSやレビューコミュニティの投稿を追跡分析すると、「江の島の人混みを避けて、あえて藤沢駅周辺で本格的なビールを昼から味わうのが通のルート」「観光地価格ではなく、良心的な価格設定でハイレベルなタップが飲める」といった声が極めて多く見受けられます。
さらに初夏から秋にかけては、「藤沢ビアガーデン」シーンが活況を呈します。駅直結の小田急百貨店湘南GATE屋上やさいか屋のテラススペースでは、海風を感じられる屋上ビアガーデンが開設。大手ビールの爽快な喉ごしはもちろん、一部店舗では湘南エリアのクラフトビールをラインナップに加える動きが加速しており、ただの飲み会スペースから「湘南のテロワールを体感する場」へと進化を遂げています。