長年にわたり、この曲は巨大なビジネスの標的でもあった。大手音楽出版社であるワーナー・チャペル・ミュージックは、1935年に登録された著作権の所有権を主張し、映画やテレビ番組、商業施設で楽曲が使用されるたびに巨額のロイヤリティを徴収し続けてきた。音楽出版業界における年間収益は数百万ドルに達していたとされる。
この状況に一石を投じたのが、曲の歴史を追うドキュメンタリー映画『Happy Birthday to You』の製作チームだった。映画監督らの制作陣が「著作権は無効である」として集団訴訟を起こしたのだ。過去の古い楽譜や著作権登録の記録を緻密に検証した結果、かつての著作権主張には法的な根拠が乏しいことが露呈した。