宮城県選挙区は、公示前から全国屈指の注目区としてメディアの視線を集めていた。野党側の一本化が進むなか、自民党公認の和田政宗氏は組織票の引き締めと保守層の総動員を図った。だが、蓋を開けてみれば無党派層の激しい離反が浮き彫りとなった。
地域密着を掲げる対立候補に対し、中央政界での発信力を前面に押し出した選挙戦。これが地元有権者の皮膚感覚と微妙なズレを生んだ。「国政での主張は頼もしいが、宮城の足元の課題にどれだけ向き合ってくれたのか」。ある地元経済団体の幹部は投開票直後、悔しさを滲ませながらそう吐露した。物価高対策や地方再生の具体策を求める現場の声に対し、イデオロギー色の強い論戦が空回りした形だ。