定時退社しやすい職場であっても、離職者が後を絶たない背景には学校という組織特有の力学があります。求職者が事前に把握しておくべき最大の懸念材料が、学校事務における人間関係のストレスです。
職員室内では、授業や部活動を担う教員が多数派を占め、事務職員は絶対的な少数派となります。「教員が上で事務員が下」という前時代的な意識を持つ職員がいる学校では、業務の依頼や書類の督促をするだけでも強い精神的負担を感じる場面があります。また、校長や教頭といった管理職のマネジメント方針によって職員室の空気が一変することも少なくありません。
現場を経験した職員が口を揃える学校事務を辞めたい理由としては、主に以下の3点が挙げられます。
- 狭いコミュニティでの孤立感:同僚の事務職員がおらず、業務上の悩みやトラブルを相談できる相手が校内にいない。
- 教員との板挟みと理不尽な要求:予算や規律を守らせる立場であるため、融通を利かせたい教員から煙たがられる。
- キャリアの頭打ちとスキルの偏り:年数を重ねても独自の事務スキルしか身につかず、市場価値の向上を感じにくい。