元力士たちが本物の迫力を放つ中で、一歩も引かない肉体美と闘志を見せつけ主人公・猿桜を演じ切ったのが、俳優の一ノ瀬ワタル氏です。
一ノ瀬氏はもともとプロのキックボクサーとしてタイで過酷なムエタイ修行を積んだ異色の経歴を持ちます。格闘家から俳優へと転身した後は、数多くの映画やドラマで悪役やアウトロー役として存在感を放ってきましたが、本作のオーディションを勝ち抜き、キャリア初となる世界配信ドラマの主演を射止めました。
役作りにあたり、一ノ瀬氏は1年半以上に及ぶ徹底的な肉体改造を敢行しました。元格闘家としてのシャープな体つきから、相撲取りとしての分厚い体躯を手に入れるため、専門の栄養士やフィジカルトレーナーの指導のもとで1日5〜6食のちゃんこ鍋や高タンパク・高カロリーな食事を摂取。ウェイトトレーニングと四股・すり足などの基礎鍛錬を連日繰り返し、体重を30kg以上増量させて100kgを超える巨体を作り上げました。
ただ太るのではなく、格闘家としての瞬発力と強靭な筋肉の鎧をまとった肉体は、土俵上で本物の元力士たちとぶつかり合っても微動だにしない説得力を放っています。彼のハングリー精神と役者魂が、主人公・小瀬清の破天荒なエネルギーと完全に同化していました。