現在、TikTokやYouTube、Instagramでは「筆箱紹介」や「デスクツアー」といった動画コンテンツが数百万回単位で再生されている。お気に入りの文房具をコーディネートし、自分のセンスやこだわりを表現するカルチャーが完全に定着した。
中高生や20代の若者にとって、1万円を超えるペンケースや数千円のシャープペンシルは決して安い買い物ではない。それでも「毎日使う道具だからこそ最高のものを選びたい」「使い込むほどに味が出る革の変化を楽しみたい」という意識が勝る。安価な使い捨て文化への反動が、ここにははっきりと表れている。