SNSやネット掲示板で度々取り沙汰されるのが「ビジネスカップル疑惑」です。成立直後から息の合ったTikTokのコラボ動画を連投し、カップル限定のタイアップ案件やアパレルブランドのプロデュースを次々と展開する様子に対し、「フォロワーや再生数稼ぎのための偽装カップルではないか」という冷ややかな声が上がる場面は少なくありません。
しかし、取材を通して浮かび上がる現場の真実は、単純な「偽装」という言葉では片付けられません。成立当初は間違いなく本物の好意からスタートしているものの、所属事務所のマーケティング戦略やメディア露出の需要に応えるうち、「恋人同士」であること以上に「共同事業者」としての役割が肥大化してしまうという構造的問題があります。
プライベートの会話よりも動画の企画会議が増え、恋人らしい情緒的な交流が失われた結果、契約解消のように破局へと至る。外見上はビジネスカップルに見えてしまう関係性の裏には、急激にインフルエンサー経済へ巻き込まれるティーンエイジャーの過酷な現実が横たわっています。