木造アパートの音は丸聞こえ?防音性能の真実と後悔しない対策について徹底解説いたします。最新の情報をご覧ください。
物件選びで迷いやすい「木造」「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」「RC造(鉄筋コンクリート造)」の防音性能の違いを客観的な指標で比較します。建築学会が定める遮音等級(D値:空気伝播音の遮音等級、L値:床衝撃音の遮音等級)および環境省の騒音基準値をもとに整理しました。
構造種別壁の遮音等級(D値基準)床衝撃音の響きやすさ(LH/LL)編集部の見解・評価木造(在来・2×4)D-35 〜 D-40(築古はD-30程度)L-65 〜 L-75(足音・振動が伝わりやすい)家賃を抑えやすいが、生活時間帯が不規則な人や音に敏感な人は慎重な見極めが必要。軽量鉄骨造D-40 〜 D-45L-60 〜 L-70(木造と大差ないケースも)骨組みが鉄骨なだけで壁・床の遮音材は木造と類似することが多く、過信は禁物。重量鉄骨造D-45 〜 D-50L-55 〜 L-65(床にALC板が入ると改善)中層マンションに多く、木造・軽量鉄骨に比べて横の部屋への遮音性は安定。RC造(鉄筋コンクリート)D-50 〜 D-55以上(極めて高い)L-45 〜 L-55(コンクリートスラブ厚に依存)最も遮音性に優れる。防音性を最優先するなら家賃差額を考慮しても第一候補。
日常生活における音の大きさ(デシベル:dB)で見ると、通常の会話やテレビの音量は約55〜60dB、掃除機や洗濯機の稼働音は約65〜70dBに達します。夜間の住宅街において環境基本法が定める望ましい騒音レベルは40dB以下(昼間は50dB以下)です。D-40性能の木造壁では、60dBの会話音が隣室で約20dB減衰して40dB程度で届く計算になり、「小声や気配としては認識できるが内容は聞き取れない」というレベルに収まります。