「LINEの設定画面をいくら探しても、通知の音量バーが見当たらない」という疑問は、サポート窓口やネット掲示板で最も頻繁に寄せられる声の一つです。結論から言えば、LINEアプリ単体で通知音の大きさだけを個別に変更する機能は実装されていません。
この仕様の背景には、スマートフォンの基本ソフト(OS)が持つオーディオマネージャーの権限分離があります。Appleが提供するiOS、およびGoogleが主導するAndroidにおいて、音声出力は主に「メディア音(動画や音楽)」「アラーム音」「通話着信音」「通知音」といった幾つかのカテゴリー(オーディオストリーム)に厳密に分類されています。サードパーティ製アプリであるLINEは、OSが管理するこの共有音量ストリームに乗っかって音を出力しているに過ぎません。
仮にアプリごとに独自の通知音量スライダーを設けてしまうと、端末全体の音量設計が破綻し、ユーザーが「どのアプリの音量が上がっているのか分からない」という致命的なUX(ユーザー体験)の混乱を招きます。そのため、LINE開発元もプラットフォームの共通ガイドラインに準拠し、端末本体のボリューム制御に委ねる設計を貫いているのが真相です。