猫種選びだけに頼る時代は終わった。いまペットヘルスケア産業が最も熱い視線を注いでいるのが、「体内からアレルゲンを中和する」というアプローチだ。
その代表格が、ネスレ ピュリナ ペットケアが10年以上の歳月をかけて開発した機能性キャットフードである。卵由来の特定の抗体(IgY)を含んだフードを猫に給餌することで、唾液中の活性型Fel d 1が口内で直接結合され、中和される。毛づくろいをした時点で、毛に付着するアレルゲンはすでに無力化されているという仕組みだ。
猫自身の健康やホルモンバランスを一切損なうことなく、給餌開始から数週間で室内のアレルゲン量を半減させるという臨床試験結果は、獣医学界に衝撃を与えた。品種を問わず、あらゆる猫に応用できるこの技術は、アレルギー対策の常識を根底から書き換えつつある。