歴代の大相撲記録を紐解くと、大関の地位を長年守り続けることの過酷さが浮き彫りになります。カド番の歴代最多記録を持つのは、大関在位65場所を誇る魁皇と、同65場所の千代大海の2名で、ともに通算14回のカド番を経験しています。魁皇は一度も大関から陥落することなく引退まで地位を全うし、千代大海は14回目のカド番で陥落が決まった場所を最後に土俵を去りました。
また、2度の大関陥落を経験しながら、その2度とも翌場所の10勝特例で大関復帰を果たした栃東のような強靭な精神力を持つ力士も存在します。大関という地位は、昇進する難しさはもちろんのこと、そこに留まり続けること、そして一度落ちてから這い上がることのすべてにおいて、最高峰の心技体が求められます。