ネット上の掲示板やSNSでは、定期的に「のび太 性格 悪い」「クズエピソード」といった過激なフレーズがトレンド入りします。実際、ドラえもんが未来から持参した秘密道具を手にした途端、調子に乗ってジャイアンやスネ夫に過剰な仕返しを試みたり、私利私欲のために町中を混乱に陥れたりする姿は、日常回における定番のプロットです。
具体的なエピソードを挙げれば枚挙にいとまがありません。道具の効力を使ってしずかちゃんのスカートをめくったり、入浴中の風呂場に誤って侵入したりする場面は、コンプライアンス意識の高まった現代の視聴者から厳しい批判を浴びる要因となっています。また、テストで0点を取れば反省するよりも真っ先に隠蔽を試み、夏休みの宿題を最終日の夜まで放置して泣きつく姿勢は、典型的な怠け者の烙印を押されても弁解の余地がありません。
しかし、こうした短所を単に「性格が悪い」と切り捨てるのは早計です。児童心理学の観点から見れば、のび太の行動は小学4年生〜5年生特有の衝動性と未熟さが極端に可視化されたものと解釈できます。全知全能に近い道具を渡されたとき、倫理的な自制心を保てずに暴走してしまう心理は、誰もが幼少期に抱えていた弱さの投影にほかなりません。