「痛みがないから」と黄変した精液を放置するのは禁物だ。慢性的な違和感を軽視した結果、病状が静かに悪化していくケースは珍しくない。代表的な病変として挙げられるのが前立腺炎だ。前立腺に炎症が起こると、鈍痛や排尿障害とともに精液の濁りや黄変が生じる。
さらに深刻なのが、精液中に大量の白血球が混入する白血球精液症である。精液中の白血球が増加すると活性酸素が大量に発生し、精子のDNAや運動性にダメージを与える。放置すれば受精能力の低下や不妊リスクの上昇につながるため、単なる色の変化と高括ることはできない。