新小倉病院の閉院は、北九州市の一病院の事象にとどまらず、日本全国の地方都市が直面する「地域医療構想」の現実を浮き彫りにしています。社会福祉学および医療経済学の観点から見ると、急性期ベッドを過剰に維持する時代から、「高度急性期の中核病院」と「日常管理を担うかかりつけ医・回復期リハビリ病院」への機能分化が急速に進んでいる証左です。
市民や患者側も、従来の「とりあえず何でも診てくれる中規模総合病院に通う」という受診行動から、病状に応じた適切な医療機関選択へとマインドセットを切り替える必要があります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
これからの北九州エリアにおける医療機関選びでは、以下の基準で受診先を切り分けることが重要です。
大病院(小倉記念病院・医療センター等)を選ぶべき基準:
がん治療、開心術、急性冠症候群、重度外傷など、高度な専門設備と多職種チーム医療が不可欠な場合。この場合、まずは近隣のかかりつけ医から紹介状(診療情報提供書)を取得して受診することが、医療費負担の軽減およびスムーズな受診につながります。
地域クリニック・診療所を選ぶべき基準:
高血圧・糖尿病などの慢性疾患管理、定期的な投薬、風邪や軽微な体調不良。かかりつけ医を1カ所決めておくことで、健康状態の変化があった際に適切な高次医療機関へスムーズに紹介を受けることが可能になります。