デジタル環境のメンテナンスにおいて、ネット上に流布する古い情報や誤った認識がトラブルを引き起こすケースが目立ちます。
「SDカードにアプリを移動すれば、動作速度も維持できる」という誤解:
SDカードの読み書き速度は、端末内蔵のUFSストレージと比較して大幅に劣ります。仮にアプリ本体をSDカードに移動できたとしても、起動速度の大幅な低下や、ゲームプレイ時のカクつき、ウィジェットの更新停止といったパフォーマンス低下を招くリスクがあります。アプリ本体は内蔵ストレージに残し、写真やダウンロード音楽のみを外部へ逃がすのが鉄則です。
「一括移行ツールを使えばバックアップは一切不要」という思い込み:
クイックスタート等の最新移行機能は非常に完成度が高いものの、通信の瞬断や認証トークンの失効によるトラブルはゼロではありません。特に金融機関のワンタイムパスワード生成アプリなどは、旧端末側で事前に解除手続きをしておかないと、新端末側で即座にロックがかかり再発行手続きに数日を要する事態に陥ります。