では、現場のユーザーたちはどのような文脈でこの言葉を用いているのでしょうか。5ちゃんねる、X、知恵袋、Discordコミュニティなど多角的な言説調査を実施したところ、恐怖の対象としてではなく、独自の連帯感やユーモアを楽しむツールとして機能している実態が浮かび上がってきました。
ネット上の生の声を集約すると、主な反応は以下の3パターンに大別されます。
- 「クトゥルフの新作ゲームやってたら完全にタコカルト教団の信徒になってしまった。深海送り最高」(20代・男性ゲーマー)
- 「タイムラインで『タコカルト』って流れてきて怖かったけど、推しの配信ファンの愛称だと知って脱力した」(10代・女性)
- 「深夜に怪しげなタコアイコンのアカウント群が一斉に不気味な定型文をポストする遊び、昔のVIPの釣りスレを思い出して懐かしい」(30代・ネット古参ユーザー)
「彼らの活動目的は何か」という問いに対するリアルな答えは、「世界観の共有による娯楽性の最大化」に他なりません。カルトという反体制的・背徳的なギミックを安全なネット空間で身にまとうことで、参加者同士が秘密の連帯感(インサイド・ジョーク)を享受しているのです。