2026年のアップデートにより、館内の体験密度はこれまでの常識をあっさりと塗り替えた。
新たに加わったインタラクティブエリアでは、来館者の身体運動そのものがアートを変化させるダイナミズムが強調されている。以前からの代名詞である「水に入るエリア」や光の花々が舞い散るドーム空間に加え、立体的な高低差を身体で体感するエリアが拡張された。登る、跳ねる、すり抜ける。童心に帰って駆け回る大人の姿がそこかしこで見られるのが印象的だ。
光の魚たちが足元をすり抜ける水中エリアでは、魚たちが人の動きに反応して色彩豊かな線を描きながら泳ぎ去る。同じ瞬間は二度と訪れない。自分がそこに立つことでアートが完成する高揚感は、従来の「観賞する美術館」の概念を根底から覆している。