一方、絶え間なく香ばしい出汁の匂いを漂わせているのが「東京ラーメンストリート」だ。かつては全国の有名店を集めた「ベスト盤」のような立ち位置だったが、2026年の現況は少し異なる。地方でカルト的な人気を誇る若手店主の最先端店舗や、ヴィーガン・アレルギーフリーに完全対応したハイブリッド型ラーメン店が異例の発掘抜擢をされている。
さらに見逃せないのが「朝ラーメン」現象だ。始発近くから東京駅を利用する長距離移動客や深夜残業明けのビジネスパーソンを取り込むため、午前7時からオープンする店舗が増加。あっさりとした昆布出汁や魚介ベースの限定朝スープを求め、出勤前のスーツ姿の男たちや旅装の若者が静かにレンゲを動かす光景は、いまや東京駅の新たな朝の風物詩だ。