日本における韓国ドラマの爆発的普及を語るうえで、2000年代初頭の現象を外すことはできない。『冬のソナタ』がNHK BSで放映され、その後地上波で再放映されたことで、国内のドラマ市場に地殻変動が起きた。美しく切ないロマンスと印象的な旋律は、一過性のブームに留まらず、日本における韓流エンターテインメントの強固な基盤を築き上げたのだ。
その勢いをさらに加速させたのが、壮大なスケールで描かれた歴史ロマン『宮廷女官チャングムの誓い』である。逆境に立ち向かうヒロインの姿と鮮やかな宮廷料理、伝統医学の世界観は、老若男女を問わず幅広い視聴者層を魅了した。こうした名作の連続放送によって、NHKは良質なアジアンコンテンツを届ける信頼のブランドとしての地位を確固たるものにしたのである。