アルカリ金属と名前が似ている「アルカリ土類金属」ですが、その定義と性質の違いは頻出テーマの1つです。
1. 属する族と対象元素の違い
アルカリ金属が「1族(H除く)」であるのに対し、アルカリ土類金属は「2族のうちベリリウム(Be)とマグネシウム(Mg)を除いた元素(Ca、Sr、Ba、Ra)」です。BeとMgは水との反応性が低く、水酸化物の沈殿特性などが異なるため、アルカリ土類金属には含めません。
2. 価数と化合物の性質の違い
アルカリ金属は「1価の陽イオン(Na⁺など)」、アルカリ土類金属は「2価の陽イオン(Ca²⁺など)」になります。
3. 硫酸塩の水への溶解性
アルカリ金属の硫酸塩(Na₂SO₄など)は水によく溶けます。一方、アルカリ土類金属の硫酸塩(CaSO₄、BaSO₄など)は水に難溶で白色沈殿を形成します。この沈殿反応の有無は、無機化学の分離実験で極めて重要な識別基準となります。