国内のTVer連携にとどまらず、Netflixをはじめとするグローバル配信プラットフォームとの共闘は、テレビ業界の制作費バブルと質の向上を同時に引き起こした。一話あたり数千万円と言われた地上波ドラマの制作費に対し、世界配信を前提としたプロジェクトでは桁が一つ違う予算が動く。
日本のキー局が海外大手とタッグを組み、地上波で放送した直後に世界190カ国以上へ即時配信するスキームは今や珍しくない。制作現場では、世界水準のVFX技術やハリウッド流のクリエイティブ・ルールが持ち込まれ、スタッフの労働環境改善も含めた意識改革が進む。地上波はもはやローカルな放送波ではなく、グローバル市場へコンテンツを送り出すための「最強のローンチパッド」へと進化を遂げたのだ。