「アンダー1万円でハイレゾ相当、さらに静寂を生み出すノイズキャンセリング」。そんな甘い謳い文句がパッケージに躍る光景は、いまや珍しくない。だが、実際に自腹で購入し、遮音測定器と耳でテストを重ねると、メーカーごとの露骨な実力差が浮き彫りになる。
特に注目すべきは、LDAC(高音質コーデック)への対応とアクティブノイズキャンセリング(ANC)の両立だ。数年前なら3万円超のプレミアム帯でしかあり得なかったこの組み合わせが、いまや1万円前後のモデルで平然と実現されている。しかし、カタログスペック上の「-45dB低減」という数字に騙されてはならない。低域のロードノイズは消せても人の話し声が筒抜けだったり、LDAC接続時に通信が頻繁に途切れる粗悪な設計も散見される。額面通りの性能を発揮する真の優良機は、実は一握りだ。