問題の核心は、2023年1月に同院の循環器内科に着任した男性医師が主導したカテーテル治療にあります。狭心症や心不全などを患う患者に対し、血管内から治療を行うカテーテル手術が連日のように実施されましたが、術後まもなく容体が急変し、複数の患者が死亡する事態が発生しました。
調査によって明らかになった死亡事故の理由は、高度な技術を要する手技における無理な適応判断や、術中合併症への対応遅れです。心臓や血管の穿孔、大量出血といった危機的状況に対するリカバリー体制が整わないまま手術が強行されていた事実が、後の検証で次々と判明しました。救命を目的とするはずの高度医療が、十分な安全確認のないまま運用されていた実態は、医療関係者の間でも極めて異例かつ深刻な問題として受け止められています。