Q1:ハードに筋トレしたのにまったく筋肉痛になりません。筋トレ効果なしの真相はどうなのですか?
A1:効果がないわけではありません。筋肥大を促す最大の引き金は筋肉にかかる物理的な力(メカニカルテンション)であり、炎症による痛みではありません。過去のトレーニングによって筋肉がその動作に適応している(反復効果)か、栄養と休息が充実していて迅速に回復している場合、筋肉痛は出にくくなります。重量や回数の記録が前回より伸びているなら、筋肉は確実に成長しています。
Q2:若い頃は翌日にきた筋肉痛が、最近は翌々日にきます。やはり老化現象なのでしょうか?
A2:年齢が原因である可能性は極めて低いです。最新の運動生理学研究において、加齢によって遅発性筋肉痛(DOMS)の発現タイミングが遅れるという科学的証拠は否定されています。痛みが遅れてやってくる主な要因は、運動強度が低〜中強度にとどまり炎症の立ち上がりが緩慢であるためです。加齢そのものではなく、無意識に安全な強度へ負荷を調整していることが原因と考えられます。
Q3:筋肉痛がこない部位は、毎日連続して筋トレしても大丈夫ですか?
A3:おすすめできません。痛覚としての自覚がなくても、筋組織のエネルギー枯渇や中枢神経の疲労、筋原線維の微細な疲弊は確実に発生しています。超回復を完了させるためには、同一部位につき48〜72時間の間隔を空けるのが鉄則です。痛まないからと毎日刺激を与え続けると、回復が分解に追いつかず、筋肉がやせ細るカタボリック状態を招く恐れがあります。