インターネットやSNSの普及に伴い、薬物事件を起こした著名人に対する世論の反応も大きな変化を見せています。
過去には「芸能界の甘さ」に対する一斉のバッシングや、出演作品の無期限お蔵入り・回収を当然とする論調が支配的でした。しかし現在では、「犯罪行為に対する厳しい処罰」を求める声と同時に、「作品に罪はあるのか」「過去作の配信停止は文化の破壊ではないか」といった議論が活発化しています。
さらに、薬物問題を単なる倫理的欠如として切り捨てるのではなく、依存症からの回復・リハビリ支援という公衆衛生の観点から捉え直す動きも広がっています。過度なキャンセルカルチャーに対する疑問が生じる一方で、巨額の違約金リスクを回避するために所属事務所が所属タレントへの定期的な薬物検査(ドラッグテスト)を導入するなど、防衛策の制度化が進んでいます。