GoogleやSNSの検索窓に「広島修道大学」と打ち込むと、サジェスト候補に「やばい」「就職できない」「Fラン」といった不穏な単語が並びます。こうしたネガティブな検索候補が表示される背景には、主に3つの構造的な要因が存在します。
第一に、首都圏中心の学歴フィルター言論による影響です。匿名掲示板や全国規模のSNS空間では、「MARCHや関関同立未満の地方私大はすべてFランク」と極論付ける言説が後を絶ちません。しかし、地方の雇用市場と首都圏の受験序列は全く異なる力学で動いています。全国画一的なフィルターで測られた言説が、実態を知らない層によって拡散されているのが実情です。
第二に、キャンパス立地の過酷さに関する学生の自虐的な呟きです。広島修道大学が位置する広島市安佐南区の大塚キャンパスは、緑豊かで広大な敷地を持つ反面、丘陵地に位置するため冬場の冷え込みが厳しく、最寄りのアストラムライン「広域公園前駅」からの坂道や階段に対して、在学生が「通学がやばい」とSNSに投稿するケースが目立ちます。これが文脈を離れて独り歩きし、大学の質そのものが危険であるかのような誤解を生んでいます。
第三に、地元での知名度が高すぎるがゆえの現象です。広島県内において「修道」の名を知らない住民はいません。学生数が多く、広島市中心部(本通や流川周辺)でも学生の姿が日常的に見られるため、ごく一部の若者の派手な行動やマナー違反が目撃された際、「修大生はやばい」と一括りに語られてしまう地域社会特有の認知バイアスが働いています。