小澤征爾の長男である小澤征悦は、1974年6月6日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ出身です。成城学園初等学校から成城大学文芸学部へ進学し、在学中には父の活動拠点の一つであったボストン大学への留学を経験しました。1998年、NHK大河ドラマ『徳川慶喜』の沖田総司役で本格的に俳優デビューを飾って以来、第一線でキャリアを積み重ねています。
小澤家の家族構成を紐解くと、芸術・文化・学術の各分野で頂点を極めた人物が連なる、まさに日本屈指の名門家系であることが分かります。
母は、1960年代にトップモデル・女優として一世を風靡した入江美樹(本名:小澤ベラ)。ロシア人の父と日本人の母を持つエキゾチックな美貌の持ち主で、現在はファッションデザイナーとしても知られています。姉の小澤征良(おざわ せいら)は上智大学比較文化学部を卒業後、作家・エッセイストとして数々の名著を発表しており、父・征爾との共著も手掛けました。
さらに親族関係に目を向けると、音楽ユニット「フリッパーズ・ギター」を経て「オザケン」の愛称で90年代の音楽シーンを席巻したシンガーソングライターの小沢健二は、征悦の従兄弟(父・征爾の兄であるドイツ文学者・小澤俊夫の次男)にあたります。祖父の小澤開作は満州国で活動した歯科医師・政治活動家であり、叔父には彫刻家の小澤克己、俳優・音楽評論家の小澤幹雄が名を連ねます。まさに「文化のエリート街道」とも呼べる環境の中で育ちました。