手順を完璧に守っていても、環境や素材によって事故が誘発されるケースがあります。実践前に必ずクリアすべき「3つの注意点」を頭に叩き込んでおく必要があります。
第1に、洗濯絵表示の確認です。ポリエステル100%の一般的なドレープやレースであれば水洗い可能ですが、麻(リネン)や綿(コットン)、レーヨン、シルクが混紡されたデリケート素材は水につけただけで激しく縮み、二度と元のサイズに戻りません。「家庭洗濯禁止(水洗い不可)」のマークがある場合は、フックを外す・外さない以前にクリーニング専門店へ出す必要があります。
第2に、使用する輪ゴムの劣化と色移りリスクです。長期間引き出しに放置されていた古い輪ゴムは、乾燥して弾力を失っており、水に入れた瞬間にパチンと切れます。また、着色された安価な輪ゴムは、洗剤の界面活性剤と反応して淡い色のレースカーテンに色素沈着を起こす事例があります。必ず弾力のある新品の輪ゴムか、色移りの心配がない半透明のシリコンゴム、あるいは清潔なヘアゴムを使用してください。
第3に、カーテンレール干しにおける床と窓周りのケアです。脱水時間を1分に短縮した場合、生地の厚みや織り方によっては、レールに吊るした直後に裾から水滴が数滴ポタポタと落ちることがあります。吊るす直下にバスタオルや新聞紙を敷いてフローリングの吸水変色を防ぐとともに、窓ガラスの結露をあらかじめ拭き取っておく配慮が欠かせません。