ランキングの数字以上に農業現場を震撼させているのが、連年続く異常高温による打撃です。2026年最新米作況指数を読み解く際、単なる「作柄の良し悪し(平年並み・不良など)」の数値だけでは見落とす決定的な罠が存在します。
収量(刈り取り重量)そのものが基準値に達していても、玄米の品質等級が著しく下落する現象が常態化しました。猛暑米不作の理由として現場から指摘される核心は、出穂期から登熟期にかけての夜間気温の上昇(熱帯夜の継続)です。
夜間の気温が下がらない環境下では、稲が過剰な呼吸を繰り返してデンプンを消耗し、米粒に空隙が生じて白く濁る「白未熟粒(しろみじゅくりゅう)」や、乾燥時に粒が割れる「胴割れ米」が多発します。外見上の収穫量データが「平年並み(作況指数99〜101)」を示していても、精米段階で製品化できる歩留まりが大幅に目減りし、流通現場での実質的な供給逼迫を招く構図が定着しました。