人気声優として頂点を極める一方、宮村の私生活は過酷な試練の連続でした。2007年、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される指定難病「バセドウ病」を発症。激しい動悸や体重減少、手の震え、眼球突出など、声優活動に直結する重い症状に長年苦しめられることになります。
病気療養と子育ての環境を整えるため、宮村は2009年に家族とともにオーストラリア・メルボルンへ移住。現地の日本人学校で講師を務めるなど生活基盤を海外へ移しました。しかし、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ(『序』『破』『Q』)の制作が進行するなか、彼女はアフレコのたびに日本へ一時帰国。体調管理に細心の注意を払いながら、声を維持し続けるという凄まじい執念を見せました。
その後、子供の進学や声優業界への本格復帰を見据え、2010年代後半に日本へ完全帰国。現在も病気とうまく付き合いながら活動を継続しており、彼女の明るいキャラクターとプロフェッショナリズムは、同じ病に悩む多くのファンに勇気を与え続けています。