『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版で主人公が放ったオリジナル台詞は、本来、自己嫌悪と取り返しのつかない後悔が混ざり合った極めて重苦しい名シーンだった。しかし、公開から約30年が経過した2026年現在、この言葉は重層的な文脈を削ぎ落とされ、より軽やかで使い勝手の良いデジタルミームとして定着している。
TikTokやThreadsなどのプラットフォームでは、動画のオチや日常のショートコンテンツの締めくくりにこのフレーズが多用される。「ダイエット中なのに深夜にラーメンを食べてしまった」「友人からの返信を忘れてゲームに没頭していた」といった、誰もが一度は経験する身近な過ちの表明だ。かつて暗闇の象徴だった言葉が、今やクスッと笑える親しみやすさを帯びてタイムラインを流れていく。