集中治療室(Icu)の真実|入室基準・費用相場と家族の心得

集中治療室(Icu)の真実|入室基準・費用相場と家族の心得

集中治療室(Icu)の真実|入室基準・費用相場と家族の心得の総合ガイドをご紹介します。最新トレンドがチェックできます。

集中治療室の面会には、一般病棟よりも厳格なルールが存在します。重症患者が集まる環境であるため感染リスクの遮断が最優先され、面会者は直系家族や配偶者などのキーパーソンに限定されるケースが主流です。また、処置や回診の時間を避けるため、1回あたりの面会時間は15分〜30分程度、1日1〜2回と定められている病院が多く見られます。

さらに近年、集中治療の現場で極めて重視されているのが「せん妄」の予防と「集中治療後症候群(PICS:Post-Intensive Care Syndrome)」の対策です。

人工呼吸器の装着、持続的な鎮静薬の使用、昼夜の感覚が失われやすい閉鎖環境、身体拘束などは、患者の一時的な見当識障害や幻覚・興奮を引き起こす「せん妄」を誘発します。これを防ぐため、日本集中治療医学会の診療指針に基づき、過度な鎮静を避けて可能な限り早く離床を促すABCDEFバンドルと呼ばれる多職種ケアが標準化されています。

また、退院後に身体機能障害・認知機能障害・精神障害が長期にわたって残るPICSは、患者本人だけでなく家族のメンタルヘルス(PICS-F)にも影響を及ぼします。短時間の面会であっても、家族が「今日は〇月〇日だよ」「手術は無事に終わったよ」と優しく声をかけ、見当識を保つ手助けをすることが回復への大きな力となります。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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