ドラマ『英二ふたたび』を語る上で欠かせないのが、長渕剛自身が手掛けた主題歌「ひまわり」です。
前作『とんぼ』の哀切漂う名曲「とんぼ」に対し、『英二ふたたび』のエンディングを飾った「ひまわり」は、過酷な宿命を背負いながらも太陽に向かって泥臭く咲き誇ろうとする男の決意を歌い上げた壮大なバラードでした。アコースティックギターと力強いストリングス、そして長渕剛のしゃがれた歌声が見事に融合し、ドラマのラストシーンの余韻を何倍にも引き立てました。
また、工藤栄一監督こだわりのロケーションも作品の大きな魅力です。冬の寒風が吹き荒れる東京の下町、無機質な倉庫街や埠頭、男の孤独を浮き彫りにする古びたアパートなど、画面全体から漂う湿り気と埃っぽさが、小川英二の生きる厳しい現実を克明に映し出していました。