「親鼻鉄橋」を最も美しくフレームに収めるには、太陽の光線角度と時間帯の計算が欠かせない。特に午後の時間帯は順光となり、橋脚の鮮やかな赤煉瓦と荒川の深い青が見事なグラデーションを描き出す。プロ写真家が明かす限定テクニックは、広角レンズを用いた大胆なローアングル撮影だ。河原の岩場まで慎重に下り立ち、水面ギリギリの位置から見上げるように構えることで、橋梁のスケール感と立体感が極限まで際立つ。
SLパレオエクスプレスの通過時刻は、下り(三峰口方面)が11時40分前後、上り(熊谷方面)が15時分頃が目安となる。シャッターチャンスを逃さないためには、通過の30分前には現地で位置決めを完了させておきたい。混雑を避ける穴場ルートとしては、上長瀞駅から川沿いの遊歩道を北上し、荒川の左岸側に抜ける小道がおすすめだ。定番の親鼻橋からの俯瞰とは一味違う、静寂の中でダイナミックな列車をじっくり狙える絶好の撮影スポットとなっている。