赤ちゃんの呼吸がヒーヒーと鳴っている場合、まず確認すべきは「全身状態が保たれているか」です。呼吸音そのものの大きさだけでなく、体内で酸素が十分に足りているかどうかを示す身体所見に目を光らせる必要があります。
呼吸器の狭窄が進行すると、乳幼児は全身の筋肉を使って呼吸を補助しようとします。その代表的なサインが「陥没呼吸」です。息を吸い込むタイミングで、鎖骨の上、肋骨の間、あるいはみぞおち周辺が大きくペコペコと凹む現象を指します。あわせて、鼻の穴が呼吸に合わせて大きく開閉する「鼻翼呼吸」や、息を吸う時に頭が上下に揺れる「努力呼吸」が確認できる場合、気道閉塞が限界に近づいている証拠です。
また、唇や爪の色が紫色・白っぽくなるチアノーゼ反応が出ている、呼びかけに対する反応が鈍く視線が合わない、泣き声に力がないといった状態は、一刻を争う救急要請(119番)の対象となります。母乳やミルクを全く飲めず、横になると苦しがって眠れない様子が続く場合も、翌朝を待たずに小児科の夜間救急外来へ急ぐ必要があります。