味噌カツの歴史を語る上で見逃せないのが、三重県津市にある老舗洋食店「レストラン カトレア」の存在です。
カトレアの創業者である門脇良輔氏は、昭和40年(1965年)の開店当時、東京の有名洋食店で培ったフランス料理のデミグラスソースの技術と、東海地方で親しまれてきた味噌の融合を試みました。「皿に盛ったサクサクのとんかつに、上から味噌ソースをかける」という現在の一般的なとんかつ定食スタイルは、同店が発祥であるとされています。
カトレアの味噌ダレは、八丁味噌に香味野菜や出汁、洋食のエッセンスを調合した上品でマイルドな口当たりが特徴です。「名古屋の味噌カツとは一線を画す洗練された洋食」として、三重県内のみならず全国の洋食ファンから高い支持を集め続けています。