大原千鶴さんの料理の原点を語る上で外せないのが、実家である京都・花脊(はなせ)の摘草料理旅館「美山荘(みやまそう)」の存在です。名立たる美食家たちが足を運ぶ名旅館の次女として生まれ、幼少期から山野の恵みに囲まれて育ちました。
小学校の頃にはすでに旅館のまかない作りを任されていたという経歴を持ち、自然の中で研ぎ澄まされた絶対的な味覚が彼女の土台となっています。結婚・出産を経て3人の子どもを育て上げる中で、「忙しい日々のなかでいかに美味しく栄養のある家庭料理を作るか」というリアルな主婦目線を獲得したことが、現在の活動に直結しています。